先日、班のメンバーと南城市の現地視察に行って来ました。
当日は、土曜日で休みにもかかわらず、市の安次富課長、小谷係長にご足労いただき、一同感謝です。
午前中は、南城市役所本庁舎会議室にて、お話をうかがいました。
お二方とも、『これを機会に自分達も一緒に勉強させてください!』と、謙虚な姿勢で、とても好印象です。
お話は、お二方の担当と言う事もあり、おもに農産物についての事でしたが、現状と南城市が抱えている問題点を詳しく話されており、厳しい状況が伝わってまいりました。
安い外国産の流入! 原油高によるコストの高騰! 自給率の低下! etc・・・。
午後からは、農産物の直売所を案内してもらいました。
新鮮な野菜が安くで手に入る直売所が、市内に大小7箇所もあるんです!
回ってみて驚いたのが、農産物が豊富なこと。
地元の野菜、果物、生花、又、スーパーに出荷できない規格はずれの物など・・・。
でも形が大ぶりで、なすびやゴーヤーなど、一袋に5~6本入って¥100だったりするんです!
また、自然や文化、史跡も豊富で、市ではあるが緑が豊で景観が良く、その景観を生かしたカフェが増えています。
身近な地域にもかかわらず、こんなにも豊富な資源があることを知らなかったことに、ある意味カルチャーショックみたいなものを感じたとともに、なぜ今まで知らなかったのかを思いました。
資源が豊富!緑豊!海がきれい!城(グスク)も多く歴史や文化がある!神の島や、世界遺産もある!
また、情報特区にも指定されていてIT産業にも有利である事!
これほどの材料がそろっているにもかかわらず、知らないことばかり・・。
班のメンバー全員が驚いた事です!
メンバーの出身地はバラバラなので、おそらく県民のほとんどが知らないでしょう。
隣の八重瀬町の人も知らなかったくらいですから・・・。
なぜ分からないのか、自分自身をふりかえって見ると、確かに南部地域には足を運ばない! 行くのはだいたい中北部地域!
なぜなら、南部は戦跡や城跡だけで、観光客と修学旅行生が行くイメージしかなかったから!
南城市は、市の要覧や観光ガイド等もフルカラーで立派に作ってあるんです。
しかし、どこに行けばもらえるのか分からない! 観光情報や、その発信施設などもどこに有るのか分からない!
だから、たまにドライブで行ってもそのまま通り過ぎてしまう。
そこには、やはりアピールの足りなさを感じました。
施設の方は、『インターネットでは配信しているんだが、なかなか人が集まらなくて難しい・・・』とおっしゃいます。
確かにネットの情報網はすごいが、検索は興味のある人しかしないんです。
もっと行政と民間や、そして市民が南城市の宣伝をして行かなければ、いくら資源が豊富でも、いつまでたっても通過型観光から抜け出せないと思います。
しかし、それ以前に南城市民は、活気ある町にしたいと願っているのだろうか?
現状で満足しているのでは? 願っていても『誰かがやるだろう』ではないか?
それとも、やりたくても方法が分からないのか? と言う怒りすらおぼえる視察でした。
確かにわれわれは、南城市民から頼まれてやっているのではなく、かりゆし塾の中で勝手に南城市をテーマに取り上げただけの事です。
しかし、我が班には南城市役所からの参加者がいるし、どうにか町おこしをして、地域活性化をしたいと願っている役所の担当者の方がいらしゃる。
せっかく、こうゆう機会を通して出会い、南城市を取り上げたのだから、われわれの持てる力を出して、少しでも町おこしのお手伝いが出来るように頑張ります。
班の中には南城市民は一人で、他は皆他の市町村在住なんです。 遠い所はうるま市から!
しかし皆、仕事の合間をぬって自分の時間を割いて、住んでいる地域よりも南城市の活性化に一生懸命なんです。